塩竈市津波防災センターに行ってみた | 震災の記録と防災知識を学ぶ

塩竈市津波防災センター

どうもこんにちは、かずさんです。

今回は、塩竈市のマリンゲート隣りにある「塩竈市津波防災センター」をご紹介します。塩竈市津波防災センターは、2011年3月11日の東日本大震災後に建てられた、震災の記録を展示している施設です。

先日発生した福島県沖地震(2021年2月13日)、非常に強く長い時間の揺れに、10年前の恐怖を思い出した方も多いのではないかと思います。

今回は、震災後10年という節目でもある今、記憶を風化させないためにも、こういった施設に触れて気持ちをあらたにすることも大事かと思い、見学してみることにしました。

塩竈市津波防災センターとは?

塩竈市津波防災センター入り口

塩竈市津波防災センターとは、塩竈市が東日本大震災後に建てた震災の記録・展示施設。施設内では、2011年3月11日地震発生からの7日間に焦点をあて、何が起こったのか、そしてどう状況が変わっていったのか、ということが分かりやすく学べるようになっています。

施設を作った目的は、記憶を風化させないことと、当時の状況を振り返ることで次の災害に備える、という意図があるそうです。また、施設内には1386人分の食料や水、毛布、救助資機材などが備蓄してあり、緊急時の備蓄倉庫としての役割も持っています。

施設の場所と駐車場について

塩竈市津波防災センターの外観

塩竈市津波防災センダーは、マリンゲート塩釜の東隣にある施設です。隣接しているため、2階部分で直接つながっています(現在はコロナの影響で閉鎖中)。展示スペース自体は2階にあり、緊急時の一時的な避難場所としても想定されているようです。

塩竈市津波防災センターの駐車場

建物の1階は駐車場になっています。駐車場はマリンゲートと共用のコインパークで、料金は1時間100円。施設の利用で割引などはありませんが、マリンゲートで1000円以上買い物をすると、2時間無料になるそうです(会計時に駐車券提示)。

館内の様子

入り口に貼られた見取り図

展示スペースは2階で入場料は無料。ただ、展示スペースに入る前にコロナ対策の一環として、2階の受付で手指の消毒、入館帳への記入などが必要になります。

館内の中央階段

階段を上がって2階へ。階段の途中の壁には、塩竈市の震災時の様子が写真で展示されています。なお、館内はバリアフリーなので、車椅子の方用にエレベーターもあります。

震災から7日間の記録

震災後のタペストリー

2階の展示スペースには、震災発生の3月11日から3月17日までの7日間を1日ごとに解説した、タペストリーがかけられています。7日間で状況がどのように変わっていったのかが、一目で分かるようになっています。

タペストリーの内容

タペストリーには、震災当時にどんな事が起こったのか、項目ごとに分けて説明されています。停電や断水、ガスの供給停止など、ライフラインが壊滅状態だったことがよく分かりますね。

体験者の声

被災した人たちの体験談も記載されていて、日が経つにつれての状況の変化がよくわかります。

電気がついた瞬間は本当に近所で拍手がおこったでござる

非常時に使える生活用品一覧

震災時の記録だけではなく、災害に備えるための知識も学ぶことができます。地震だけにとどまらず、いつ大規模な災害が発生するか分からない今、このような情報を知識として知っておくことは、非常に大事ですよね。

大変役立つ情報ですので、分かりやすいようにここにもまとめておきます。

家庭で備えておく非常時に使える生活用品

  • ラジオ
  • LEDライト(置けるタイプ)
  • カセットコンロ
  • カセットボンベ
  • 乾電池
  • ポリ容器
  • 救急セット
  • ウェットティッシュ
  • ビニール袋
  • 簡易トイレ
  • ラップ
  • ロープ
  • スコップ
非常持出品一覧

非常持出品

  • 貴重品(現金、預金通帳、印鑑、健康保険証など)
  • ヘルメット
  • 携帯ラジオ
  • 非常食
  • 飲水
  • 軍手
  • 懐中電灯
  • 乾電池
  • 防災マップ
  • マジックペン
  • 救急医薬品
  • 常備薬
  • ライター
  • 長靴
  • お薬手帳

巡視船まつしまの映像

まつしまの映像を見る夫婦

建物のマリンゲート側にある体験展示スペースでは、海上保安庁の巡視船「まつしま」が、震災後に発生した10m級の津波を乗り越える映像が流されています。黒い壁のような津波を乗り越える瞬間の、海上保安官たちの切迫した空気が画面越しにも感じられ、緊張感のある映像でした。

海上保安庁の記録

こちらには、「東日本大震災後の海上保安庁の対応」と題して、救助活動や支援活動、捜索活動などの様子が写真で展示されていました。

3D海底図面

床には、海上保安庁から提供してもらったという海底地図がプリントされていて、日本列島付近の海底プレートが分かるようになっています。なお、こちらの海底図は3Dになっていて、備え付けの赤青メガネを使うことで、立体感のある図面を見ることができます。

知識の種

知識の種
ジョグダイヤル

3つのディスプレイが繋がったこちらの設備は「知識の種」と呼ばれるもの。中央にあるジョグダイヤルとボタンを操作することで、塩竈市内を再現したCGに震災後7日間の天気や状況などが表示されるようです。

が、この日は調整中とのことで、電源が入ってませんでした。残念。

開館時間・アクセス

施設名塩竈市津波防災センター
住所〒985-0016 宮城県塩竈市港町1丁目4−1
電話番号022-794-7232
開館時間9:00~17:00
定休日月曜日
駐車場コインパークあり
アクセス・道案内マリンゲート塩釜となり
公式ホームページ塩竈市ホームページ

まとめ

塩竈市の津波防災センターを見学してきました。こちらの施設は入場無料、所要時間は人にもよりますが、だいたい30分ぐらいかと思います。コインパークが1時間100円なので、費用はほとんどかからないですね。

震災から10年が経ちましたが、1000年に一度といわれる災害を経験した私達は、事実を風化させないよう後世に伝えなくてはなりません。そして、今後も起こるであろう大きな災害に対して、防災や減災の知識を得ることはとても大事なことだと思います。

これから生まれてくる「震災を知らない世代」に、いかにして防災や減災の重要性を伝えていくのか。そういった意味でも、塩竈市津波防災センターのような施設は、とても重要ですよね。

10年という節目の今こそ、あらためて当時を振り返りつつ、防災について考えてみるのも良いかもしれませんね。

関連記事

  1. PARAGONIAN 多賀城

    多賀城市に大音量ジャズ喫茶『パラゴニアン』がオープン!こだわり抜いた最高の音質

  2. SEVEN BEACH Light Up FES 2022

    七ヶ浜町で2年ぶりに『SEVEN BEACH Light Up FES 2022』が開催決定!

  3. しおがま松島屋

    塩釜市にオープンした『しおがま松島屋』で東京では予約必須の豆大福を堪能

  4. 東松島市「えんまん亭」のかきラーメンは牡蠣づくしで幸せの一杯

  5. 塩竈の「中華菜園干楽」はエビそばが凄い!海老好きなら一度は食べたい味

  6. チャーリーズ新利府

    チキンバーガー専門店『チャーリーズ』がイオンモール新利府にオープン!フライドチキン食べてきた

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA