どうもこんにちは、かずさんです。
石巻市和渕にあるアートギャラリー「鈴寛ギャラリー」に行ってきました。
築100年という蔵を利用してつくられたギャラリースペースをはじめ、オーナーさんが10年という歳月をかけて整理した中庭や母屋も見応えあり。
今はまだあまり知られていない、穴場的なアートスポット。アートや古い建築様式に興味のある方は、ぜひ。
目次
鈴寛ギャラリーについて
「鈴寛ギャラリー」は、築100年の蔵を利用して作られたアートギャラリー。
ギャラリーのオーナー鈴木さんは仙台の元歯科医で、歯科医引退後に蔵の整理をしようとしたところ、父親が趣味で書き残していた絵画が100点以上見つかり、これは処分できないと、ギャラリーを作ることにしたそうです。
当時放置されていたこの建物の庭は、腐葉土が10センチ以上も積もる荒れ地となっていて、なんと鈴木さんはこの庭をほぼ一人で手入れされたそう。
その整備された中庭がこちら。信じられるでしょうか?荒れ放題の庭をほぼ一人で、ここまで整備するのに約10年かかったそうです。
10年です、70歳のときから初めて80歳の時に鈴寛ギャラリーをオープンさせたということで、その情熱に感動すら覚えます。
美しく整備された中庭
中庭はとてもきれいに整備されていて、見ごたえがあります。
めちゃめちゃ長尺の脚立が置いてあって、庭師さんとかが使うのかと思ったら、オーナーさん(82歳)がご自分で使われるそうです。話を聞けば聞くほど驚くことばかり笑
池も良いですね、侘び寂びを感じます。ちなみにこの池も、もともとあった池をオーナーさんが大きく作り直したんだとか。
築百年の蔵がギャラリー
鈴寛ギャラリーの展示場は、築100年と言われる蔵です。重厚な造りで、漆黒の扉が格好良い。
蔵の中には、地元ゆかりの作家による作品が展示されています。
現在展示されている作品の中でも、一番インパクトがあるのがこちら、横5.4m✕縦2mの巨大な絵画「春宵一刻値千金」。
作家さんは石巻市ご出身の菊地禮蔵さん、御年なんと96歳とのことでした。すごい作品です。
圧巻の迫力。見事な夜桜です。
「春宵一刻値千金」は第二ギャラリーに展示されてますが、第一ギャラリーにも様々なアーティストの作品が展示されてます。上の写真は、世界的に活躍される若手作家、佐藤健太郎さんの作品。
2022年に亡くなられた東城照夫さんの作品「赤いリボン」。少女の息遣いが聞こえてきそう。
元々車庫だった場所を改装して、オーナーさんの実父である鈴木寛一さんの作品が展示されてます。こちらは販売もされているとのこと。
ギャラリーには、他にもたくさんの絵画や彫金などが展示されていますが、全部載せてしまうと観たときの感動が薄れてしまうので笑、これぐらいにしておきます。
母屋も見どころたっぷり
展示品だけでなく、蔵や母屋の建築様式も見応えがあります。
和を感じる落ち着いた空間。陶器や掛け軸も見事です。掛け軸はなんと、「西郷隆盛」の直筆のものだとか!
本物ですか?とお聞きしたところ、「わかりません笑」というお答えをいただきました笑。
見事な欄間。和風建築の真骨頂ですね。
侘び寂びが素晴らしい。日常の喧騒を忘れられそうです。
写真だと分からないのが残念ですが、ガラスは少し歪みがあって、完全な透明ではありません。これ多分「大正硝子」ですよね?
職人が手作りで作ったガラスで、山形の本間美術館とかで観たことがありますが、なかなかお目にかかれないです。ぜひ肉眼で確かめて下さい。
営業時間/アクセス
施設名 | 鈴寛ギャラリー |
住所 | 〒987-1102 宮城県石巻市和渕和渕町21 |
電話 | 090-2026-1527 |
営業時間 | 10:00~16:00 |
定休日 | 月、火、水、木、金 |
駐車場 | あり |
公式SNS |
あとがき
一通り拝見したあとに、オーナーさんから改装当時のお話や、今の世の中のことなど、色々面白いお話を聞かせていただきました。
あまりに面白くて、気づいたら1時間近く話し込んでしまいました笑。知見の広さと深さにただただ感服するばかりです。
ギャラリーは入場料無料、また、展示するほうも無料とのことなので、展示スペースの問題に悩まれている方はぜひ連絡してみてください。
ギャラリーは週末土日のみオープン、今はまだそこまで知名度の高くないギャラリーですが、これはなかなかの穴場だと思います。興味のある方はぜひ足を運んでみて下さい。
JIMOHACK宮城編集長のかずさんです。宮城の良さを伝えるために、今日もせっせと記事を書いてます。ジモハックで地域貢献を目指したい。座右の銘は「金は命より重い」です嘘です。よろしくお願いします。
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