写真映え抜群!苦竹のイチョウが黄金色に染まる穴場な紅葉スポットに行ってきた

仙台街中の紅葉といえば、「西公園」や「定禅寺通」のケヤキ並木は有名だけど、実はもうひとつ、知る人ぞ知る秋の見どころがあります。

宮城野区の住宅街の中にひっそりと立つ、大きな一本のイチョウ。昔から「乳銀杏」と呼ばれて親しまれていて、晩秋になると全身がまっ黄色に染まるんです。

今回ご紹介するのは、その圧倒的な存在感を放つご神木と、黄金色に色づく紅葉の景色。駅から歩いて行けるアクセスの良さなのに、観光地ほど混み合わず、ゆっくり写真を撮ったり、秋の空気を感じたりできる穴場スポットです。

苦竹のイチョウ(乳銀杏)とは

苦竹のイチョウ

「苦竹の乳イチョウ(ちちいちょう)」は、仙台市宮城野区銀杏町にある「宮城野八幡神社」の境内にそびえ立つ、一本の巨大なイチョウの木です。

推定樹齢は約1200年、高さは30m超えとも言われる、国指定の天然記念物。幹の太さといい枝ぶりといい、近くで見るとまさに「ご神木」という言葉がぴったり。

名前の由来になっている「乳」は、幹から垂れ下がる無数の気根(きこん)が乳房のように見えるからだそうです。鍾乳洞の石のように伸びた乳柱がとても幻想的で、見てるだけで1200年の歴史を感じ、圧倒されます。

観光パンフレットで大きく取り上げられるようなメジャー紅葉スポットではありませんが、住宅街の中にひっそりと現れる巨大なイチョウはインパクト抜群。

苦竹の乳銀杏の場所・アクセス

苦竹の乳銀杏があるのは、仙台市宮城野区銀杏町にある「宮城野八幡神社」の境内。最寄り駅からも近く、公共交通機関で行きやすいスポットです。

電車でのアクセスは、JR仙石線「宮城野原駅」から徒歩約5〜7分ぐらい。駅を出て住宅地の方へ歩いていくと、奥まった場所に「宮城野八幡神社」の鳥居が見えてきます。その境内の奥に、どーんと構えているのが苦竹の乳銀杏です。

楽天モバイルパーク宮城にも近いエリアなので、野球観戦や周辺散策と組み合わせて訪れるのも良さそうです。

駐車場情報

宮城野八幡神社の境内前に、1台分?駐めるスペースがありました。駐めにくい場所だと思うので、公共交通機関の使用がおすすめ。

苦竹の乳銀杏の紅葉の見頃はいつ?

美しく色づいた銀杏

苦竹の乳銀杏の紅葉(黄葉)がもっとも美しくなるのは、例年11月下旬〜12月上旬ごろ。今年(2025年)は中旬ぐらいから色づきはじめて、20日前後で黄金色のまさに見頃でした。

12月の上旬ぐらいになると、葉が落ち始めてまた風情のある景観が楽しめます。

仙台の市内の街路樹や紅葉スポットと比べても、わりと「遅めの黄葉」が楽しめる印象なので、紅葉スポットをもっと楽しみたい、まだどこかで秋を感じたい…という方にもぴったり。

おすすめの時間帯|写真映えするのは?

写真映えを狙うなら、午前〜昼過ぎにかけての時間帯がおすすめだと思います。この時間帯は光が射すと黄葉が金色にキラキラに輝いて、本当に見応えがあります。

逆光になりやすい時間帯は、木の反対側に回り込むだけでも見え方がガラッと変わるので、境内を少し歩きながら、光の入り方がきれいなポジションを探すのも楽しみ方のひとつです。

実際に行ってきた!苦竹の乳銀杏の雰囲気レポ

宮城野八幡神社の入口

宮城野原駅から住宅街を歩いていくと、最初はごく普通の街並みが続きます。
ところが、宮城野八幡神社の鳥居が見えてきて境内に足を踏み入れた瞬間、視界の奥にとんでもなく大きなイチョウのシルエットが。

写真だと伝わりにくいけど、「ここだけ別世界?」と一瞬思うくらい、周りの建物とスケール感が違います。住宅街の中に突然あらわれる巨木というギャップにまずビックリ。

乳銀杏の看板

色々な角度から乳銀杏を眺めるのが鑑賞のポイント。まずは宮城野八幡神社の裏手にある、「姥神神社」の方から行ってみます。

巨大な乳銀杏

近くまで行ってみると、幹から垂れ下がる乳柱(気根)の迫力がすごい! 1200年の歴史に思わず圧倒されつつ、御神気のようなものも感じられます。

気根の中で最も太いものは、幅1.7mもあるそうです。圧巻ですね。

黄金色の黃葉

上を見上げれば、一面の黄金色の葉!! 乳銀杏の巨大さも相まって、素晴らしい景観です。これはぜひ見てほしい。

幹の周りには複雑な造形の乳柱、足元には黄色い落ち葉のじゅうたんと、どこを切り取っても絵になる景色。

境内側の銀杏

今度は宮城野八幡神社の境内に回り込んでパシャリ。日の光が射すと、本当に黄金色にキラキラ輝いて、時間が経つのを忘れてしまうぐらい魅入ってしまいます。

銀杏とモミジの木

イチョウの黄葉だけでなく、モミジの赤も映えてます。黄色と赤の美しいコントラストに目を奪われること間違いなし。

赤と黄色のコントラスト

紅葉の名所と聞くと、観光客でごった返しているイメージもあるかもしれませんが、苦竹の乳銀杏は静かで落ち着いた雰囲気。

近所の方がふらっと散歩のついでに立ち寄っていたり、写真好きの人が静かにシャッターを切っていたり…そんな穏やかな空気感が心地いい場所です。

境内自体はこじんまりとしていますが、そのぶん落ち着いて樹と向き合えるのが魅力。
人混みはちょっと苦手だけど、秋を感じられる場所に行きたい、という人には、特におすすめしたいスポットです。

アクセス

スポット名 苦竹のイチョウ(乳銀杏)
住所・アクセス 住所: 宮城県仙台市宮城野区銀杏町(宮城野八幡神社境内)
最寄り駅: JR仙石線「宮城野原駅」から徒歩約5〜7分
目印: 宮城野八幡神社の境内奥にそびえ立つ大きなイチョウの木です。
見学可能時間・定休日 見学可能時間: 終日見学自由(明るい時間帯の参拝・見学がおすすめ)
定休日: なし(通年見学可能)
連絡先 文化財に関するお問い合わせ:
仙台市教育委員会 文化財課
電話: 022-214-8892

神社・境内に関するお問い合わせ:
宮城野八幡神社
住所: 宮城県仙台市宮城野区銀杏町7-37
電話: 022-223-6096
駐車場情報 駐車場の有無: あり(1台分ぐらい)
路面状況: 砂利敷きでやや狭めのスペース
補足: 住宅街の生活道路に面しているため、周辺コインパーキングの利用や公共交通機関の利用がおすすめです。
設備 喫煙/禁煙: 神社境内のため、禁煙と考えてマナーを守りましょう。
その他設備: 飲食施設・トイレなどはありません。
トイレ 境内およびすぐ近くには公衆トイレは見当たらないため、駅や周辺施設で事前に済ませておくことをおすすめします。
料金 参拝・見学ともに無料
SNS情報 公式SNS: 情報なし

まとめ

「苦竹のイチョウ」は、仙台市宮城野区銀杏町の住宅街の中にひっそりとたたずむ、樹齢千年を超えるといわれる一本の大きなイチョウです。

幹から垂れ下がる乳柱がつくり出す独特の姿と、秋になると全身を黄金色に染める紅葉は、初めて見る人の心をぐっとつかむような存在感があります。

それでいて観光地のような騒がしさはなく、駅から歩いて行ける距離にもかかわらず、静かに季節の移ろいを感じられる「穴場感」もここならではの魅力。

人混みを避けてゆっくり紅葉を楽しみたい人には特におすすめ。境内に入って見上げた瞬間の迫力や、足元に広がる黄色い落ち葉のじゅうたんは、写真だけでは伝わりきらない魅力があります。

関連記事

  1. 鈴寛ギャラリー

    石巻市和渕『鈴寛ギャラリー』築100年の蔵を利用した穴場的アートギャラリーに行ってきた

  2. 自家製麺風夏

    岩切に『自家製麺風夏』がオープン予定!福島の「自家製麺うろた」店長が独立して仙台へ!

  3. 藤玉

    宮城野区大梶に『藤玉』がオープン!昔ながらの中華そばが食べれる大衆酒場

  4. 中華そば むらさき屋

    宮城野区に『中華そば 新むらさき屋仙台東店』がオープン予定!人気店の2号店が誕生

  5. 仙台うみの杜水族館|フードコートのランチとイルカショーを満喫

  6. 喜多方ラーメン一平仙台店

    リニューアルした『喜多方ラーメン一平 仙台店』で人気のじとじとラーメンを堪能

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA